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※この記事では性暴力被害の実態を広く伝えるため、被害の詳細について触れています。フラッシュバックなど症状のある方はご留意ください。

「娘は自分の身に起きていることがよく理解できなかったんだと思います。これは氷山の一角だと思うし、被害を受けていても訴えられない人はたくさんいる」

こう語ったのは、知的障害のある娘が性被害に遭った母親です。

性暴力は、被害と認識するのに時間がかかったり、誰にも相談できなかったりする被害者が多くいます。なかでも障害者の場合、障害の特性につけ込まれて被害が埋もれてしまうケースが少なくありません。

社会のどこかで、誰にも気づかれることなく、被害を受け続けている人がいるかもしれない― 取材を進めると、決して見過ごすことのできない被害の実態が見えてきました。

大阪拠点放送局 ディレクター 伊藤愛 國村恵 篠塚茉莉花
記者 谷井健吾 橋野朝奈
埋もれた障害者の性被害 障害の特性につけ込まれ - 性暴力を考える - NHK みんなでプラス